Monologue

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Sorry. I started writing this in Japanese and haven't translated it yet.

日本人の平均寿命は80歳前後だから、40をすぎるともう半分は来ているわけで、 ひょっとしたらあと40年以上死なないかも知れないけれども、 そろそろ思うことをいろいろ書き始めておこうと思う。 今死んじゃったら「写真と語学が好きでした...」以上のことは何もわからないままになってしまう気がする。

こういうことは「今の世代」の人たちはブログに書いてたくさんレスをもらったりするんだろうけど、 「私の世代」の人間としては、そこまでオープンにしたくはないので、自分のウェブサイトの片隅に置いておくだけにする。

好きなこと

簡単に言うと、道理にかなった(make sense)ことが好きである。 それから、クリエイティブなアイデアが大好きである。 あと、「能率」という言葉にはすごくこだわる。

道理と言うと、たとえば何か理由があって、ルールができて、みんながそれに従って、物事がスムーズに行くというのは大好きである。 東京に帰ると、地下鉄のホームにみんな三列に並んで待っていて、電車が来て人が降りたら前進乗車して、次の三列の人たちが横に移動してという全く日常的なことでも、久しぶりに見ると大感動してうれしくなってしまう。

あと、何か理由があってデザインされた製品とか空間も好き。 たとえば何かの製品の角が意味ありげに削ってあったりしたら、その理由を考えるのは非常に楽しい。 商品や会社の名前の由来とかも面白い。 日本史や世界史もそういう風に勉強すれば得意になったのかも知れないが、なぜか徹底的に勉強をさぼって一番苦手も科目になってしまった。

クリエイティブなデザインの中でも、多少の理由付けがあるものが好きである。ロゴやマークで一番好きなのは Northwestの昔のロゴで、"N"と"W"の文字が重なり合っていて、その差分の左上の三角形がコンパスのNorthwest(北西)を向いている。 なんと素晴らしいデザインだろうか。

能率に関しては、例えばクリスマスカードを何十枚か封筒に入れて封をするとか、写真をスキャナーで読むとかいうタスクができると、 こう並べると一枚やるのに25秒で何枚あるから何十分かかるはずでとか、自分でゲームのようにしてしまう。 あと、お店のレジとかイベントの受付とかで、配置やワークフローが最適でないと、「あれをここに動かせばいいのに」とか イライラして色々うるさいので、いつも聞かされるうちの奥さんは迷惑である。

というわけで、ゲーム業界のツールのプログラマーという今の仕事は、まさに天国のようである。 コンピュータはロジックの通りに動くマシンで、プログラムを書くのもバグの症状から原因を突き止めるのもパズル解きのようだし、 エンターテインメント製作だから、まわりの人は超クリエイティブで、 その人たちが能率よく巨大なゲームを作れるようなプログラムを作るのがツール・プログラマーの仕事。

セックス

この先長い文章になるかも知れないので、読んで頂くためにわざときわどい話題を先に持ってきた。 そもそも、セックスとか宗教の話とかは、うちの奥さんともすることがないし、 最近は友人とそういう話をすることもないので、誰も知らないはずである。

プログラマーをやっていると、人間の思考とか行動とかをコンピュータやロボットにたとえてみることが当然多い。 人間はそんな単純じゃないと思っている人も多いわけで、そういうたとえ方には反発する人もいるかも知れない。 でも色々な側面において、人間は、アルゴリズムに従って動作するコンピュータとかなり似ていると思う。

人間に限らず、全ての生物のアルゴリズムは、信じられないくらいよくできていると思うしかない。 プログラムの目的は自分が生き延びることと、子孫を作ること。 生物学も得意ではなかったが「個体の保存」と「種の保存」だったかな? 人間なら、男と女がいて、食べ物が足りて落ち着ける場所が見つかると、異性への興味が増して、キスしてセックス。

キスにしても、相手が全く変なものばっかり食べていたり、胃腸の病気だったりしたら、味覚でわかるわけだから、 そこで拒否反応を起こして相手から離れるのは理にかなっている。 「生理的に拒絶」とか言うけど、脳のプログラムがが生殖モードから抜けて、 悪い可能性のある個体と接触しないようにするアルゴリズムを実行しているわけである。

人間が動物と違うのは理性とか論理とかいう別のアルゴリズムが働いていて、 動物的な本能だけで行動していてはまずいから、ルールに従ったり計画的に行動したりしようというところである。

この人間の理性のアルゴリズムと、動物本能のアルゴリズムのバランスによって 人間関係や社会生活が成り立っているわけであるが、 「エンターテインメント」というのは、この理性と本能のアルゴリズムや、そのバランスの違いをテーマにしたものが 非常に多いと思う。男女一対一のルールにしたがうのは理性で「浮気」は本能。 ソープ・オペラ(昼メロ)はその話題にあふれている。 恋愛の苦悩とかは理性やルールと本能のバランスの問題といえるし、 ポルノは完全に一方向に行っちゃってる。 科学番組とかはその逆方向の理性や知的好奇心のアルゴリズムを満足させるエンターテインメントである。

文明が発達する前は人間の寿命も短かったし、十何歳かで子供を産んでいたのではないかと思う。 だいたいティーンエージャーが発情するのは生物として自然なことなのに、 「思春期ねぇ」とか言って未熟のように扱うのは考えてみれば非常に滑稽なことである。 もちろんティーンエージャーの妊娠がいいと言っているのではない。むしろ大問題である。 今の世の中、動物本能のアルゴリズムを控えめにした方が、人口問題、AIDS問題、肥満問題とかは関係する方向に向かっていいような気がする。 しかし、ルールが増えてみんな従うようになってしまうと、非人間的な社会になってしまう。 「人間的」というのもおかしな言葉で、人間としての理性の範囲内で動物本能的な側面も見せるということだろうか。 理性と本能のバランスが一番いいところが人間だ、というのを言いたい言葉のように思える。

ゲイ

以前の職場にはゲイの同僚がいて、何人かは今でも友人として連絡を取り合っているが、 今の会社には少なくともオープンにゲイの人はいないみたいである。 オープンにゲイな人がいるコニュニティというのは自由で先進的な象徴みたいな感じでいいと思うし、 何しろ彼らは繊細で思いやりがあって親切で、友人として素晴らしい。 ストレートの私としては、彼らが愛し合っている姿というのは絶対想像したくないが、 それはゲイに限らず周りの知り合いについては共通して言えることだから同じことである。

科学者はゲイに関連する遺伝子があるのではないかと研究しているらしいが、 そんなものはないだろうと私は思っている。 人間だれでも寒い時や心細い時は人の肌に触れたいと思うはずで、触れてしまえば気持ちいいはずである。 しかし、同性同士だとそういう風に進行しないのは、本能の中にそれはいけないというアルゴリズムがあって、 反発するようになっているはずだが、何かのはずみでその境界を越えてしまうと、 同性に惹かれるようになるか、あるいは性別に関係なく惹かれるようになってしまうのだろう。

本人にしてみれば、自分はゲイとして生まれてきたと思うのだろうが、人間だれも自分を100%客観的に見れる人はいないわけで、 誰でも「自分は間違ったことをしている」より「これが本来の自分だ」とか「こうなる運命だった」と思いたいはずである。 だいたいストレートの人でも「運命的な出逢い」とか思っていても、 自分の親や幼い頃に最初に出会った異性と似た人を無意識に探していた結果だったりすると思う。

美しい

このおおよそ何にでもあてはまる形容詞は、人間の本能のアルゴリズムと関係あるのではないだろうか。 風景が美しいというのは、たいてい水や緑や適度な陽射しがあって人間の生存に適している場所で、 女性が美しいというのは、異性からみて(単刀直入な言い方で申し訳ないが)いい子供を産んでくれそうだということである。 男性の場合「美しい」とはあまり言わないが、外見よりもや優しさや能力(原始時代なら食べ物を取ってきてくれる能力)の方が 女性にとって重要だからだろうか。 人の声や音楽が美しいというのは、聴いていて心地よくなるということである。 絵画や彫刻が美しいという話になると説明に困るが、何かビジュアル的に人間の本能に訴えるものがあるということだろう。

宗教

親は二人とも熱心な仏教徒。私はたぶん平均的な日本人。仏教のことは実はよく知らない。 家にはお守りが飾ってあって、時々お祈りする。 自分としては、宗教というよりも、スター・ウォーズのジェダイみたいに考えている。 あまり意識していないが、ご先祖様や亡くなった父や、今の科学で説明できない自然や生物のエネルギーに対してお祈りしている感じ。 お祈りする時に、心が動揺していたりすると目を閉じた時に画像の乱れたテレビを見ているような感じがする。 心を落ち着けてその画像が正常になるようにするのが私のお祈り。 客観的に考えると、お祈りや瞑想というのは心のキャリブレーションなのではないかと思う。 ピアノや測定器とかも調整がいるし、コンピュータもデフラグとかを走らせる必要があるし、 人間の脳もクリアにして最適化すると調子がよくなるのではないだろうか。

お祈りのほかによかったのは、お経を覚えたこと。 うちではお経の本にたぶん10ページぐらいびっしり書いてある漢詩のようなお経を毎朝、毎晩あげていて、 私も子供のころに全部覚えてしまった。今読んでもたぶんわからないような漢語の連続だから、 音だけに頼った完全な丸暗記で、今にして思えば大したものである。 このような完全丸暗記が、のちに円周率とか、化学の元素表とか、英語等の外国語の単語などの暗記をするための 訓練になっていたかも知れないと今にしてみれば思う。

星占い・血液型

信じている人には申し訳ないが、星占いとかは全く信じない。 今の科学では説明できなくて、遠い将来解明される超自然的真理があるかもしれないけれども、 星占いがそれであるとは思えない。仮に本物の占星術が正しいとしても、簡略化された星座占いは、 例えば人口の約12分の1を占めるおひつじ座の人たちが同じ運命や性格を共有しているというわけで、 正しいわけがない。 日本では血液型に関して同じような迷信があって、「彼はA型だから几帳面」とか言う。 A型で几帳面な人がいるとこの仮説は強化されるし、A型で几帳面でない人がいると「彼はA型なのにねぇ」と言われて ほとんどのA型=几帳面という仮説は強化される。几帳面でなかった人でも「あなたA型だから几帳面でしょ」とか よく言われると、そうかと思ってだんだん几帳面になってきたりする。面白いというしかない。

子供と躾

うちは二人とも、仕事となるととことん頑張って、時間の関係なく打ち込んでしまうが、 自分たちのことになると計画するのが下手で、超Procrastinatorである。 友人たちは「そろそろかなぁ」とか思っているうちに、突然子供ができちゃったというケースが多いみたいだが、 うちは「家族計画」(コンドーム)だけは得意で、「今はまだ」とずっと思っているうちに、 いつの間にかちょっと産むには辛い年代まで来てしまった。 でも、子育てで苦労している友人たちを見ると、やっぱり「今はまだ」と思えてしまう。

それにしても、なんでみんな子供をあんなに甘やかすのか不思議である。 物心ついた時に甘やかされていたら、それが当然だと子供は思うから、だんだん育って大人に近づく間に 段階的に厳しくされたら、子供としては状況がどんどん悪くなっていくと思って反抗するのは当然。 逆に、物心ついた時に厳しくしていれば、大人になるまでの間にだんだんそれをゆるめていけば、 子供は喜んで親に感謝して万々歳。 でもいざ可愛い子ができたらそういう風にはいかないのだろう。

暴力的なビデオゲームを長時間プレイしていると子供が暴力的になるという話があるが、 よく言われているように、子供がそんなに長時間ビデオゲームをし続けているということはそれ以前に何かが問題である。 普通の親だったら子供が一日中暴力的なゲームばかりしていたらさすがに何とかするだろう。 それがないということは子供が全く野放しにされているということで、 ビデオゲームにふけるのも犯罪に走るのもその結果ということである。 こんな単純なことがみんなわからないはずがない。おそらく、暴力的なゲームの製作は許せないという人が、 子供をだしにしてゲーム業界を攻撃しているだけなのだろう。

007

一番好きな映画は「2001年宇宙の旅」。もちろん、ターミネーター2とか、The Matrixとか、超大作が出てくると 気に入って何度も見るが、それを「一番好きな映画」というのはちょっと軽い気がする。 時代を超えて素晴らしい映画というには、やはり「2001年」ぐらいの格がないと。

007ジェームズ・ボンド・シリーズはとりあえず好きで、全部一通り見ているはずだが、 でも大好きで何度も繰り返して見たという記憶はない。しかし、子供の頃見たのは結構気に入っていたような気もする。 私が(カメラも含めて)ガジェットと語学が大好きというのは知り合いならみんな知っているが、 実は子供の頃見た007シリーズが結構影響しているのではないかと最近思えてきた。 こう書いてしまうととても単純みたいだが、でも、うちの奥さんも「スチュワーデス物語」を見て航空会社や旅行が 大好きになってしまったと認めているから、私の場合もそんなものなのかも知れない。 ガジェットの方は、父親が松下電器だったというのも明らかに貢献している。 語学の方は、コミュニケーション自体にも興味はあるのだが、他にもシステムとしての言語にかなり興味がある。 どんな字があって、どんな音があって、単語がどういうルール(文法)にしたがってパズルのように組み合わさって文章ができて、 他のどの言語とどういうところが似ているかということにすごく興味がある。 言語学者になっていたらけっこう成功していたかも知れない。しかし、すごくせまい分野で、自由度の少ない職業だろう という気もするが。